概要
この記事では、SQL Server Management Studio を使用した ePolicy Orchestrator(ePO)4.x データベースの推奨されるメンテナンス プランについて 説明しています。
ソリューション 1
重要: これらのルーチン タスクには、データおよびエンジンの パフォーマンスを十分なレベルに保ち、障害時の復旧に 役立つようにデータのバックアップを 行う SQL Server のメンテナンス ジョブが含まれます。この情報はデータベース(DBA)管理者と ePO 管理者のみを 対象にしています。以下の手順は自己責任で実行してください。 マカフィーは、以下の手順により発生した損害に 対して責任を負いません。
バックグラウンド:
SQL Server では、ログ先行書き込みの概念を使用します。この概念により、 各データ修正操作(挿入、更新、削除、およびインデックスの 再構築と再構成などの他の操作)が最初にメモリ(バッファー プール)の トランザクション ログ(.LDF)に書き込まれ、定期的に CheckPoint プロセスの 一部としてディスク データ ファイル(.MDF)にフラッシュされます。トランザクション ログを 使用する主な理由の 1 つは、ハードウェアの 故障や人的エラーなどの障害発生時に、 大きなデータ損失を起こさずに以前の状態に データベースを復元できるようにするためです。
完全復旧モデル:
完全復旧モデルを 使用して トランザクション ログのバックアップを 行うと、SQL Server により、それらのバックアップされる記録が非アクティブとしてマークされます(ログの切り捨てとも呼ばれます)。このように、 トランザクション ログに記録されるすべての新規操作では、非アクティブ エントリを 上書きすることでスペースを再利用できます。これにより、 ログのサイズが大きくなるのを防ぎます。
定期的なトランザクション ログのバックアップを行わないと、 すべての利用可能なディスク容量が消費されるまでトランザクション ログの サイズが大きくなり続けます。そのため、完全復旧モデルを 使用するように ePO データベースを設定する場合は、定期的にトランザクション ログの バックアップを行い、ログのサイズを抑制することが重要です。
単純復旧モデル:
単純復旧モデルでは、 CheckPoint が実行されてレコードがディスクにフラッシュされると、SQL Server により トランザクション ログが切り捨てられます。これにより、トランザクション ログ ファイル内の スペースが解放されます。そのため現在進行中のトランザクション用に十分な利用可能スペースが 存在する場合は、事実上、 トランザクション ログのサイズは大きくなりません。
これは、単純復旧モデルでは、 トランザクション ログのバックアップの概念は使用されずに、ePO データベースの 定期的な完全バックアップのみが行われることを意味しています。障害発生時に実行できるのは、 最新の完全バックアップに復旧する方法のみです。最新の 完全バックアップ以降に行われたすべての変更は失われます。
多くの Enterprise カスタマーにとって、ePO データベースのトランザクション ログのバックアップによる管理オーバーヘッドが 時折発生する完全復旧モデルよりも、単純復旧モデルを 使用する方が適したソリューションとなります (障害発生時に失われる最新の 完全バックアップ以降のデータはほとんどがイベント情報であるため)。
この理由から、ePO データベースには 単純復旧モデルを 使用することをお勧めします。
完全復旧モデルを 使用する場合は、ePO データベースと トランザクション ログ両方の適切なバックアップ計画を策定するようにしてください。SQL Server データベースの「バックアップ計画」についての情報は、このサポート情報には記載されていません。詳細に ついては、SQL Server オンライン ブック(http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms130214.aspx) を参照してください。
注意: 複数のデータベースで 異なる復旧モデルを使用している場合、復旧モデルごとに 異なるデータベース メンテナンス プランを作成できます。この方法で、 単純復旧モデルを使用しないデータベースにのみ、トランザクション ログを バックアップする手順を組み込むことができます。
ePO データベースの復旧モデルを 「単純」に設定する
復旧モデルを「単純」に 設定するには、SQL Server Management Studio を開き、以下の 手順を実行します。
- [すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2005]、[SQL Server Management Studio]の順にクリックします。
- 接続情報を指定して、SQL Server Management Studio にログインします。
- [ePO4_<サーバー名>]を右クリックして、ePO データベースの 利用可能なエントリのリストを開きます。
- [プロパティ]を選択します。[ePO4_<サーバー名> のプロパティ]が 表示されます。
- [オプション]をクリックします。
- [復旧モデル]の右のドロップダウン矢印をクリックします。
- [単純]を選択します。
データベースの圧縮とそれが 推奨されない理由:
ePO データベースの圧縮はできる限り 避けてください。実稼働の SQL Server データベースを圧縮すると、 論理的な断片化が発生します(インデックスのリーフ レベルの ページの物理的順序がページの論理的順序と一致しないようになります)。 そのため、ディスク ヘッドのページ読み込みでページを 前後に繰り返し移動する 必要が発生するため、出入力操作が増えて、事実上パフォーマンスが悪化します。
データ ファイルの圧縮を実行すると、このプロセスで 発生する断片化の可能性にかかわらず、 データ ファイルの最後のページがファイルの最初に 移動されます。
イベントを削除して圧縮を実行した後に、ePO データベースの サイズが大きくなる場合は、エージェントから送信されるイベントにスペースが 必要であることを意味しています。そのため、イベント削除後に データ ファイルを圧縮しても、ファイル サイズが再び大きくなるだけで、 さらに断片化も発生します。スペース使用量の問題が疑われる場合は、 ePO イベント フィルターを使用して不要なイベントを フィルタリングすることを検討してください。
注意: 新規イベントの 格納用スペースを再度使用しないことがわかっている場合、大量のデータの削除操作 (古いイベントの完全削除など)の実行後に、データファイルを 圧縮してもかまいません。そうでない場合は、 最初の段階で不要なデータがキャプチャされないように、定期的にインデックスの単純な 再構築を行い、ePO イベント フィルターを使用して 不要なイベントをフィルタリングすることをお勧めします。
重要: イベントをフィルタリングすると、そのイベントを 利用して生成されるレポートの内容に 直接影響を与えます。日常のレポートに不要であるとわかっているイベントのみがフィルタリングで 除外されるようにしてください。古いイベントを完全に削除する前に、ePO データベースを バックアップすることをお勧めします。将来参照できるように、ePO データベースの バックアップを新しい名前でリストアして、 その期間のレポートを生成できます(いつでも実行可能です)。
EPOEvents テーブルの上位の イベントを表示する方法については、KB52116 を参照してください。
インデックスの再構築と再構成などによってデータベースの メンテナンスが適切に実行される限り、ePO データベースのサイズによりクエリーの パフォーマンスが悪化することはありません。ePO のイベントの完全削除サーバー タスクを使用して 古いイベント(3 か月以前のイベントすべて)を 定期的に完全削除する場合、データベースの サイズは事実上安定します。そのため、データベースのサイズは削除される 古いイベントの量までしか上昇しないはずです。
このサポート情報の 記事などに記載されているようにデータベースの メンテナンス プランを適切に設定して、ePO データベースが 正常に動作するようにすることが重要です。
SQL 2005/2008 における ePO データベースのメンテナンス プランの作成
- [すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2005]、[SQL Server Management Studio]の順にクリックします。
- 接続情報を指定して、SQL Server Management Studio にログインします。
- SQL Server Management Studio を使用して、サーバーのオブジェクト エクスプローラーのウィンドウの[管理] を展開します。
- [メンテナンス プラン]を右クリックして、[メンテナンス プラン ウィザード]を 選択します。
- メンテナンス プランに名前を付けます(例: ePO データベース メンテナンス プラン)。
- [変更]をクリックしてスケジュールを変更します。
注意: オフピーク タイムに実行されるように タスクをスケジュール設定します(例: 毎週土曜日の 11:00pm に定期タスクを 実行)。
- [メンテナンス タスク]で以下のオプションを選択し、 [次へ]をクリックします。
− データベースの整合性確認
− インデックスの再構築
− データベースのバックアップ (完全)
- 次の順序でタスクが実行されるように定義し、[次へ]をクリックします。
− データベースの整合性確認
− データベースのバックアップ (完全)
− インデックスの再構築
注意: これらのタスクが実行される 順序は変更可能です。ただし、インデックスの再構築プロセスの 前にデータベースのバックアップを行うことをお勧めします。
再構築プロセスの 際に問題が発生した場合に、使用できるデータベースのバックアップ コピーを 確保するためです。
- [データベースの整合性確認]タスクを定義します。
- ePO データベース[ePO4_<サーバー名>]を選択します。
- [インデックスを含める]を選択します。
- [次へ]をクリックします。
- [データベースのバックアップ (完全)]タスクを定義します。
- ePO データベース[ePO4_<サーバー名>]を選択します。
- バックアップ場所のパスを入力します。
- [次へ]をクリックします。
- [インデックスの再構築]タスクを定義します。
- ePO データベース[ePO4_<サーバー名>]を選択します。
- オブジェクトに[テーブルとビュー]を指定します。
- [ページごとの空き領域の比率を変更する]で 10 % と指定します。
- [次へ]をクリックします。
注意: インデックスの再構築タスクにより、 統計情報が再構築の一部として更新されます(事実上、 フル スキャンも実行されます)。そのため、インデックスの再構築後は、 統計の更新タスクは必要ありません。
- [レポート オプションの選択]を定義します。
- [レポートをテキスト ファイルに書き込む]を選択して、目的のフォルダー場所を 入力します。
- [次へ]をクリックします。
- [完了]をクリックします。
注意: ePO データベースが大きい場合、データベース管理者はメンテナンス タスクを監視して、 稼働中にタスクが実行されないように してください。
ソリューション 2
実稼働のデータベースが大きい場合、インデックスの 再構成と再構築のメンテナンス プラン タスクの代わりに、カスタムのインデックスの 再構成と再構築スクリプトを使用することをお勧めしています。
これにより、 断片化レベルを無視してすべてのオブジェクトを再構築することなく、再構成が 必要なオブジェクトと再構築が必要なオブジェクトごとに柔軟に対応することができます。
SQL Server オンライン ブック に従い、以下のようにします。
- 断片化が 30% 未満の場合は、再構成してください。
- 断片化が 30% より大きい場合は、再構築してください。
sys.dm_db_index_physical_stats 動的管理ビュー(DMV) エントリをクエリーして、インデックスの 断片化レベルを確認できます。SQL Server オンライン ブックには、上にリストされている 断片化の比率を実現するのに使用できるサンプルの SQL スクリプトがあります。 以下の該当する SQL Server オンライン ブック ドキュメントのリンクにある sys.dm_db_index_physical_stats の トピックを参照してください。
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms188917(SQL.90).aspx (SQL Server 2005)
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms188917.aspx (SQL Server 2008)
注意: オンライン ドキュメントの「使用例」の D に サンプル コードがあります。
インデックスの再構成コマンドを実行したら、 統計を更新することが重要です。インデックスの再構築とは異なり、統計は、 インデックスの再構成の一部として自動的に更新されません。この記事の「添付ファイル」 セクションにある、上記の SQL Server オンライン ブックの 例を基に更新された RebuildReorganizeIndexes-V2.zip 内の SQL スクリプトには、インデックスの再構築操作の後に 統計の更新を行う手順が追加されています。
スクリプトをさらに カスタマイズして、オンラインでのインデックスの 再構築を実行するオプションを含めることができます。オンラインでの再構築を行うと、インデックスの再構築中の 多くの並列処理を高速で実行し、高いリソース消費に対応できます。オンラインでのインデックスの再構築は、 SQL Server Enterprise Edition で使用できるオプションです。
添付ファイル
RebuildReorganizeIndexes-V3_Includes46.zip
1KB、E280A256k では 1 分以下、ブロードバンドでは 1 分以下
掲載日 2012/07/19