2003年8月20日更新情報
参考情報:
sobig.fウイルスを「特に手間暇かけることもなく気がついたら全自動で防げていた」というお客様の事例です。
このウイルスはW32/Sobigの新しい亜種です。ファイルサイズは約72,568バイトです。これまでのSobigと同じく、MSVCで書かれており、また以下の性質を持っております。
インストール
このワームは、感染マシンに以下のような形で自分自身をコピーします。
C:\WINNT\WINPPR32.EXE
環境設定ファイルも以下のような形で%Windir%に落とし込まれます。
C:\WINNT\WINSTT32.DAT
以下のレジストリキーが追加され、これによりシステム起動がフックされます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
"TrayX" = C:\WINNT\WINPPR32.EXE /sinc
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
"TrayX" = C:\WINNT\WINPPR32.EXE /sinc
メールを介した繁殖
このワームは自分自身をメールで送信します。送信先アドレスは感染マシンから採取します。送信メールは独自のSMTPエンジンを用いて作成します。送信先アドレスは以下の拡張子を持つファイルから採取します。
DBX
HLP
MHT
WAB
EML
TXT
HTM
HTML
送信されるメールの形式は以下の通りです。
件名:
Re: Thank you!
Re: Details
Re: Re: My details
Re: Approved
Re: Your application
Re: Wicked screensaver
Re: That movie
添付ファイル
your_document.pif
document_all.pif
thank_you.pif
your_details.pif
details.pif
document_9446.pif
application.pif
wicked_scr.scr
movie0045.pif
本文:
See the attached file for details
Please see the attached file for details
差出人のアドレスは、感染マシンから抜き取られたアドレスにすりかえられていることがあります。したがって、ウイルスメールの見かけ上の送信者は、実際の送信者とは異なっていることがほとんどです。
添付ファイルが手動で実行されなければ、ローカルシステムは感染しません。また、このウイルスによって送られるメッセージには下記のフィールドが含まれています。
- X-MailScanner: Found to be clean
- X-Mailer: Microsoft Outlook Express 6.00.2600.0000
W32/Sobig.f@MMは、ESTMTPサーバを必要とする自信のSMTPエンジンを使って自分自身をメール送信して繁殖します。ネットワーク共有を介してネットワーク内で繁殖します。W32/Sobig.f@MMはターゲットマシン上でMXルックアップを行ないます。(例:user@domain.comに自身を送ろうとする時、domain.comのMXレコードに示されたサーバを使います。)
リモートNTPサーバへのコンタクト
このワームはリモートNTPサーバのIPアドレスリストを持っています。そのリストに対し、NTPパケットを送り付けます(デスティネーションUDPポート 123).
- 200.68.60.246
- 62.119.40.98
- 150.254.183.15
- 132.181.12.13
- 193.79.237.14
- 131.188.3.222
- 131.188.3.220
- 193.5.216.14
- 193.67.79.202
- 133.100.11.8
- 193.204.114.232
- 138.96.64.10
- chronos.cru.fr
- 212.242.86.186
- 128.233.3.101
- 142.3.100.2
- 200.19.119.69
- 137.92.140.80
- 129.132.2.21
このワームは上記のうちいずれかのサーバからUTC時間を取得します。この時間はワームがリモートファイルをダウンロードするタイミングを決定するために使われます。
ダウンロード機能
このワームはリモートサーバからファイルを探し出す機能を持っています。このリモートサーバはウイルス作者が制御している特定のURLが指すものです。感染マシンから送られてくるデータに応じて発行されます。
NTPで決定したある特定の時間になると、このワームは、それが感染しているマシンから、多数の遠隔マシン(UDPポート8998)へとデータを送信します。
- 12.158.102.205
- 12.232.104.221
- 218.147.164.29
- 24.197.143.132
- 24.202.91.43
- 24.206.75.137
- 24.210.182.156
- 24.33.66.38
- 61.38.187.59
- 63.250.82.87
- 65.177.240.194
- 65.92.186.145
- 65.92.80.218
- 65.93.81.59
- 65.95.193.138
- 66.131.207.81
- 67.73.21.6
- 67.9.241.67
- 68.38.159.161
- 68.50.208.96
このイベントが発生する時間は、金曜日または日曜日の19:00-20:00(UTC時間)の間に発生します。これらのIPアドレスは、現在、閉鎖されるべく試みが続いています。
※: UTC(Coordinated Universal Time)とは協定世界時、すなわち世界共通の標準時のことです。UTCと日本標準時(JST)の換算表は、こちらのWebサイトをご覧ください。
自己停止
これまでのSobigと同様に、今回のSobig.fも日付を基準にした自己停止ルーチンを持っています。日付が2003年9月10日以降になった場合、このワームは繁殖を停止します。