クラウド型セキュリティ製品の導入事例

「Managed Total Protection」は「SaaS Endpoint Protection」の旧製品名称です。
掲載内容、企業およびご担当者のプロフィールは取材当時のものです。
現在は変更されている可能性もございますのでご了承下さい。

日邦バルブ

■業種:製造業 ■導入製品:Managed Total Protection ■導入台数:150台
今回は日邦バルブの先進事例をご紹介します。情報管理部の宮下様にお話をうかがいました。


-- ウイルス対策とは「何か」をウイルスから守るためのものです。日邦バルブ様においては、その「何か」は、研究開発やコスト削減のことであり、特に納期遵守を実現するための配送システムは何としても守らねばならないものであるとのこと、聞き及びました。まずそれらの企業努力のことについてお尋ねしたく思います。

当社はここ長野県(松本市)と北海道(苫小牧市)で上水道関連のバルブや継手を造っているメーカーです。今年は明治16年以来、創業120年を迎えます。

-- 明治16年というと幕末から16年後です。無知な質問で恐縮ですが、その頃に水道などあったのでしょうか。

女工哀史はご存じと思いますが、長野県は岡谷・諏訪地域を中心に養蚕が盛んでしたので、蚕糸用のバルブ(コック)から始まったと聞いております。

-- 以来、上水道関連のバルブを造り続けて来たわけですね。

お陰様で全国展開を果たすことができ、今年は創業120年を迎えることが できました。昨年から今年にかけては水道業界に大きな試練がありましたが、それも乗り切ることができました。

-- と言いますと?



今年の4月より厚生労働省の水道法の水質基準が改正され、バルブ等から水道水への鉛溶出基準が厳しくなりました。

-- 鉛ですか。確かに有害そうですね。バルブというのは鉛無しには作れないものなんですか。

バルブに限らず銅合金鋳物には鉛が入っています。鉛は鋳造性、耐圧性、加工性に おいては無くてはならないものでした。

-- なるほど。そうなると安易に鉛をとっぱらうわけにも行きませんね。

ですが、貴方のおっしゃるとおり、鉛はできれば含まないほうが人々の健康のためになります。鉛が水道水に溶け出さないようにする処理(表面改質処理)によっても基準は クリアできますが、人や環境に対する負荷低減を考えた場合は元から鉛をゼロにする方が望ましい。そこで研究開発を頑張って行い鉛を含まない合金を作りました。

-- え? できちゃったんですか

はい、いろいろ苦労しましたが、何とかできました。それがこの鉛レス青銅合金セイフアロイです。

-- このような鉛レス合金でバルブを作っているのは御社だけですか。

いえ、他のバルブメーカーも作っております。ただし素材開発研究から、鋳造、最終仕上げまで一貫してやっているのはおそらく当社だけだと思います。

-- 他社はどうしているのですか。

鉛レス合金素材(インゴット)を素材メーカーより購入し、それを元に鋳物を生産しているようです。それを元に鋳物を生産しているようです。

-- それはそれでOKのような気がします。御社はどうして自社開発に固執したのですか?

その方がノウハウが蓄積し、品質向上やコスト削減につながると思ったからです。例えば、リン青銅はIT関連機器のスクラップから採集した(リサイクル品)を購入し、独自の成分調整をして使用しています。



-- ところで最近は中国や東南アジアに工場を移転する会社が多くあります。御社はどうですか。

当社の場合、工場はすべて国内です。その理由については私は経営者でないので正確なことはわかりませんが、大雑把に二つあるようです。一つは社員の雇用を守ること。当社の場合、良くも悪くも互助の精神を基本とする日本的経営の会社なので、これまでリストラということも一度もありませんでした。しかし工場を海外に移すとそうも言っていられなくなる。では国内で工夫しながら頑張っていこうということです。

もう一つは、海外に工場を移すと、小回りが聞かなくなります。大雑把な規格品を大量生産することになり、お客様の細かい要望に応えにくくなる。現在の素早い納品体制も維持できなくなるからです。そうなると他社との差別化がなくなるので、かえって業績が落ちることも考えられます。



-- ところで納期満足の向上には相当、力を入れていると聞き及びましたが。。。。

はい、夕方5時までに注文をいただければ翌日中には配送できます。

-- 水道部品で、翌日配送体制ですか!まるで宅急便ですね。

現在、松本、北海道、九州の3箇所に配送センターを持っております。離島の場合には無理ですが、ほとんどの場所で翌日配送が可能です。現在、納期遵守率、約98%を達成しました。

-- なぜそこまで納期にこだわるのですか?

その方がお客様側のコストが減るのです。納期遵守率の追求は“顧客満足度の向上”にも繋がると信じています。

-- と言いますと?

最近はお客様の方で在庫を持ちたがりません。必要な商品を必要な時、必要なだけ調達するということをご希望です。ですから当社でその希望に応えました。お客様で商品在庫を持った場合、その在庫保管費がお客様のコストとして上乗せされます。しかし当社の商品をお使いいただければ。。。

-- あ、なるほど。つまり在庫機能を日邦バルブ様が肩代わりする形になるので、お客様側のコストがその分、減ると。

当社の部材は、海外部品に比べて必ずしも安価ではありません。しかし在庫管理費などのトータルで考えると、結局は安いのです。

-- その他、どんな工夫をなさっていますか。

付加価値の高い製品を作るよう心がけております。たとえばマンション新築などの時に、水道メーターは一番最後に取り付けるものですが、こちらの部材は、その作業が簡単になるように工夫したものです。イメージ化して言いますと、「メーターをカチッと嵌めて終わり」のようなイメージです。こうした工夫により、お客様側の取り付けコストが減少し、またもや「トータルで安い」ということが実現するのです。大量生産の部品の場合、表面上、安価でも、こうした「工夫」がないので使いにくいことが多々あります。



-- なるほど。さて先にお話のありました納期遵守の件についてお伺いしたいことがあります。LANや配送システム、生産管理システムはやはり重要ですか?

非常に重要です。生命線と言っても過言ではない。原因が何であれ、配送システムが止まったら納期が遵守できない。大きな痛手です。工場の生産管理システムが止まることも痛い。コンピュータが止まってもモノを作ることは可能です。しかし無駄に作りすぎてしまうかもしれません。間違ったものを作ってしまうかもしれません。だから原因ウイルスであれ何であれ、ネットワークが止まることはとにかく避けたいのです。

そう言えばこの前のLovsan(MSブラスト)は盆明けのウイルスで、非常にあせりました。工場という所は全国どこであろうとも盆明けはバタバタすると相場が決まっているのです。

-- それ、NECトーキン様も同じことを言っておりました。盆の間は工場の電源を落とす。盆明けに再び火を入れる。こういう時はトラブルが起きやすいんだと。

当社でも事情はまったく同じです。もしそんなときにLovsanのような凶悪ウイルスに見舞われでもしたら。。。

-- 悲惨ですよね。

その通りです。

-- 今回のkLovsanは日邦バルブ様ではいかがでしたか。

不要ポートは事前に締めていたので特に被害に遭うこともありませんでした。やはり普段の備えが大事だと痛感しました。



-- 日邦バルブ様においてウイルス対策に本格的に取り組むようになったのはいつごろからでしょうか?

先に述べた配送システムが本格稼動し始めたのが98年頃です。その時に一種の「保険」としてVirusScanとNetShieldを導入しました。

-- ウイルス定義ファイルの更新はどうやって運用していましたか?

御社のManagement Editionを使って管理しておりました。けっこう上手く行っておりました。その後、Management Editionの後継製品としてePOが登場したので、これを使うことを検討しました。製品的には良いと思いましたが、いろいろ調べると、専用サーバが必要になるようなので見送りました。当社の場合たかだか150台の管理ですからね。これが1500台の管理なら専用サーバもやむを得ないと思えますが、150台の管理にはちょっと仰々しすぎます。



-- 現在はManaged Total Protectionをお使いいただいております。この製品の存在はどこでお知りになりましたか。

付き合いのあるSI企業から紹介されました。更新が全自動でサーバいらずということで、それはいいなあと思ったので、デモをしてもらいました。

-- デモを見ての印象はいかがでしたか。

第一印象は良かったですね。何と言っても「全自動」ですからね。でもネットワーク負荷がどうしても気になったのでマカフィー(マカフィー)さんにいろいろ質問しました。最終的には、相対的には今よりよくなるだろうと考え、見切り発車で購入しました。

-- 導入後のご感想はどうですか?

ネットワーク負荷については心配していたほどのこともありませんでした。全体としては最初のデモを見た時の良い印象どおりのはたらきぶりです。満足しております。

-- インストールはどのようになさいましたか。

Managed Total Protectionのプッシュインストール機能を使いました。あれを使うと、画面上に、ドメインにぶらさがっているコンピュータの一覧が出てくるでしょう。その画面で、目標とするコンピュータを選んで、ハイ、プッシュインストールという要領でボタンを押すわけです。

-- 全国各地に11拠点をお持ちです。このような分散環境となるとかつてはウイルス定義ファイルの更新確認など不可能だったのではないかと思うのですが。

はい、おっしゃるとおり不可能でした。しかし今ではManaged Total Protectionのレポート画面を使って各拠点の状況を一覧することができます。やはり目でレポートを確認すると安心できますね。



-- Managed Total Protectionについて総合的なご感想はありますでしょうか。

Managed Total Protectionで大幅に楽になりました。ウイルスによるネットワーク停止、操業停止の心配を気にしなくて良いです。これからもこの調子でお願いいたします。

-- 最後に一つお伺いしたいことがあります。御社は製造業ですので一銭単位でコストダウンをなさっているとのことでした。一方、ウイルス対策ソフトというものは決して安くはありません。そのあたりのコスト上の兼ね合いは御社ではいかがだったでしょうか。

当社の場合、社長も専務も、何といいますか、コンピュータについてはバリバリの使い手です。納期遵守の生命線としての配送システムの重要性も我々以上に認識しております。そうした意味で、そのシステムを守るためのウイルス対策ソフトウエアについても、コストに見合う価値のある物として認識してもらえました。

-- 今日は貴重なお話を有難うございました。

取材日:2003年9月

※上記の使用感がすべてのお客様で実感できることを保証するものではありません。詳しくは弊社パートナー、弊社営業、またはこちらまでお問い合わせください。

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