クラウド型セキュリティ製品の導入事例

「Managed Total Protection」は「SaaS Endpoint Protection」の旧製品名称です。
掲載内容、企業およびご担当者のプロフィールは取材当時のものです。
現在は変更されている可能性もございますのでご了承下さい。

奥山内外国特許事務所

■業種:専門サービス業 ■導入製品:Managed Total Protection ■導入台数:50台

今回は奥山内外国特許事務所におじゃまして技術部の岡本さま、岩松さまにお話をうかがいました。なお特許事務所における技術部とは、「技術特許担当」という意味です。Managed Total Protection導入台数 - 50台
特許事務所というところは、仕事がら多くの企業とメールやデータをやりとりします。もちろん海外とのやりとりも頻繁で、そのため変な言い方ですが、ウイルスが来やすい環境にあります。特許事務所でウイルスが蔓延した場合の被害は、おおざっぱに言って3つほど想定できますが、いずれも看過できないものです。

一つめは、ウイルスをクライアント企業に放出したのでは信用問題になるということ。特許事務所は信用が財産の職業です。また最近はKlezやSirCamのように、ウイルスメールを撒くのみならず、PC内の文書ファイルをランダムに送信するウイルスがいるそうですが、こうした勝手送信は特許事務所にとっては非常に怖い。

考えられる最悪の事態というのは、クライアントから依頼された特許出願に係る発明が、ウイルスにより外部に送信されて、特許出願前に世間一般に知られてしまうことです。こうなると、この発明にはもはや特許権が付与されません。

また、特許出願された発明は、特許出願日(または、優先日)から1年半は原則として公開されないため、その期間中は特許事務所に守秘義務があります。そのため、たとえ特許出願後であったとしても、上記の期間中は特許出願に係る発明が特許事務所から漏れることなどあってはなりません。このような特許出願に関する情報の漏洩が特許事務所で発生すると、最悪の場合には、特許事務所の管理責任を問われかねません。

また、クライアントから依頼された特許出願の出願予定日が特許事務所のウイルス被害などで遅れたために、クライアントの競合他社に同じ発明を先に特許出願されてしまうような事態も、特許事務所としては絶対に避けなければならない事態です。といいますのも、特許は先願主義、平たく言えば「はやい者勝ち」の世界です。電話の特許で出願が二時間遅れたばかりにグラハム・ベルに名誉を奪われてしまったエリシャ・グレイの話をイメージしていただければ結構でしょうか。もしもウイルスにより弊所においてこの事態が発生したら…などと考えただけでもゾッとしますね。

3つめとしては、文書の勝手送信まではないにしても、事務所内のPCや出願関係のデータがウィルスにより破壊されるというのも困ります。これによってクライアントと約束していた特許出願予定日に特許出願に合わなかったりしたら大変です。「ウイルスのせいで出願が遅れました」などという言い訳は、おそらく通用しないでしょう。


最近は特許庁への出願も電子化されていると聞きましたが...

最近の出願業務はほとんどが電子出願により行われています。幣所では専用のPC2台を出願用に用意しており、専用ソフトにより、これらのPCのそれぞれが特許庁に接続されています。これらのPCは、他のLANから遮断・孤立されており、インターネットではなく専用回線を特許庁との接続用に使用しています。

このため、これらのPCに関しては、セキュリティ上の心配はほとんどありません。しかし、これらのPCに出願用のデータを持っていくときにフロッピーを使用する場合があり、これによりウイルスに感染することがありうるため、その点がやや気になります。このような場合には、フロッピーのウィルスチェックを予め行って安全性を確認してから、これらのPCとデータの交換を行うようにしています。

Managed Total Protectionを導入する以前もウイルス対策ソフトは使っていたのですが、ライセンスがややバラバラだったのと、肝心のウイルス定義ファイルの更新がちゃんとできているかどうか心配だったので、この際、本格的なソフトを導入することにし、各メーカーのソフトの比較をはじめました。

この時、条件として念頭においていたのは、ウイルス定義ファイルの更新などの管理の手間が少ないソフトを、ということでした。特許事務所というのは、小さいところは2、3人、大きいところでも300人程度の業界なので、システム管理者を雇うような余裕のあるところはほとんどないはずです。当事務所にももちろんおりません。

ではこの事務所のシステムまわりの仕事は誰がやっているかというと、前職が電機メーカーである、われわれ技術特許部門の人間に、なんとなく回ってきて、えもいわれず任されてしまうのですね(笑)。誰かがやらねばならないことと思ってやっていますが、とはいえウイルス対策やシステム管理といった仕事はけっこう時間を食い、それに忙殺されていると本業がおろそかになります。場合によっては「これこれこういうウイルス対策作業でXX時間がかかってしまいました」と申請すれば、あるいは通るのかもしれませんが、我々もシステム管理をするためにこの事務所に入ったわけではなく、そんな申請は気分的に嫌ですね。

というわけでなるべく管理コストの少ないソフトを、と思っていろいろ検討し、その結果、採用したのがこのManaged Total Protectionです。とにかくウイルス定義ファイルの更新が全自動で何もしなくていいというのは、すばらしい。非常にわかりやすく管理コストが削減されています。

またインストールが難しくない点もよかった。インストールはわたしたち二人で行いました。50人弱の事務所なので、所内に頼むより、自分でやったほうが総合的に見て楽だったからです。半日ぐらいで終わりました。業務時間を半日つぶしたと、そう言えばそうなるんですが、でもこれ一回で終わりですから、そう思うと気楽でした。通常のウイルス対策ソフトを導入していたとすると、その後も定義ファイルだのエンジンだの本体だのを永遠に我々がインストールし続けなければなりません。

また管理コストと並んで見逃せないのが教育コストです。所内にはウイルスのことなど気にもしない人も、正直言って、おります。そうした人たちに、「たいへんですよ、あぶないですよ、更新してください」ということを永遠に繰り返し続けなければならない。これは言う方も疲れるし、言われる方もいやでしょう。そのわりに効果は薄い。こうした心的ムダの悪影響は、特許業務のような頭脳労働にとって、なかなか馬鹿にできません。しかしManaged Total Protectionの自動更新システムならそうした問題もありません。

また、これは導入後に気づいたのですが、非常に軽いソフトですね。導入後にCtl+Alt+Delでパフォーマンスモニタを出して、消費メモリ量を調べてみました。正確な数字は忘れましたが、キロバイトという単位でした。軽いといってもメガバイト単位は消費しているだろうと思ったので、非常に驚きました。

レポート機能も重宝しています。定期的に見るというのではなく、どこかでウイルスが検出されたときに一瞥する程度なのですが、全マシンでのウイルス検出状況がWebで概観できるのが便利です。当事務所ぐらいの規模で、専用管理ソフトを入れて、月次ウイルス検出報告書、とかいうのもちょっと重い。

そういった意味では気楽なWebレポート形式のManaged Total Protectionはちょうどいいです。レポートで見ると、ウイルスはある特定のマシンに繰り返し集中してやってきていることがわかりました。メールアドレスがウイルス送信元に保存されているせいなのでしょうか、一回来たところには、結局、くりかえしウイルスが来てしまう傾向があります。

あえて点数をつけるならば「おおむね問題なし」といったところです。特に何も考えなくていいという点が良いですね。更新は滞りなく行われておりますし、ウイルスもきちんと発見しています。

最近では、文書を勝手送信するという例のKlezウイルスが、どんどん増えています。レポートを見たところ指数関数的とさえ言いたくなるほどの増加ぶりで、やっぱり対策をきちんと行っておいてよかったと思いました。逆に、もし対策をきちんとしていなかったらどれほど手間がかかっていたのだろうかと思うと、少々、気が遠くなりますね。


奥山内外国特許事務所は1925年に故奥山恵吉により設立されました。以来、75年にわたって国内外のお客様に最高品質のサービスを合理的な費用で提供しています。

ウイルスの脅威と、いちがいにいっても、その深刻度は業種によって異なります。今回は特許事務所ならではの視点が分かった取材となりました。

ところで上記のインタビューの例えば次の部分、「また、特許出願された発明は、特許出願日(または、優先日)から1年半は原則として公開されないため、その期間中は特許事務所に守秘義務があります。そのため、たとえ特許出願後であったとしても、上記の期間中は特許出願に係る発明が特許事務所から...」のところなど、ほとんど話し言葉とは思えないような堅い文章になっているのにお気づきでしたでしょうか。これは奥山事務所さまより、特許出願に関する部分は正確に記述せねばならないということで校正をいただいたものです。「特許出願日(または、優先日)」といった記述ひとつからも言葉の一言一句もゆるがせにしない特許事務所のプロ意識が伝わってくるようです。Managed Total Protectionも、ぜひそうした責任感のお手伝いをしていきたいと考えております。

※上記の使用感がすべてのお客様で実感できることを保証するものではありません。詳しくは弊社パートナー、弊社営業、またはこちらまでお問い合わせください。

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