高齢者を狙ったサイバー犯罪の実態について解説
今回は、現代の深刻な社会問題の一つである高齢者を狙った犯罪の中から、特にインターネットを使ったサイバー犯罪の実態について詳しく紹介します。
シニア世代がデジタルプライバシーを守るための7つの方法
スマートスピーカー、オンラインバンキング、位置情報追跡機能。シニア世代になると、デジタル技術の飛躍的な進歩になかなかついていけず、日々の生活の中で遭遇すると戸惑ってしまいます。デジタルライフをより身近なものとして受け入れられるシニア世代の子供にとって、親がオンライン上で常に安全でいれるようにサポートすることは1つの挑戦ともいえるでしょう。 総務省の公式ホームページに掲載されている内閣府政府広報室の「情報通信機器の利活用に関する世論調査」によると、シニア世代はこのデジタル社会にどんどん対応してきてはいるものの、依然として普及率は20~30代の若いユーザーに及ばず、デジタル格差も残っています。また、この調査では70歳以上の方がスマートフォンやタブレットを利用していない理由として、「使い方がわからない」が実に4割以上にものぼりました。また、別な理由としては、約4人に1人が「情報漏洩や詐欺に不安があるため」とも回答しています。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大している現代では、人との接触を避けるために生活の中での様々なものが急速にデジタル化しつつあり、それに対応する能力が必要とされています。 プライバシーパス:理解と安定性 シニア世代になると、テクノロジーに対して恐怖心が芽生えて怖気づいたり、完全に避けようとしたりしがちになります。しかしながら現代では、医療や銀行、小売業のほとんどがデジタル化され、もはやデジタルライフに触れることなく生活することは不可能になりつつあります。 それでも、前に進むためにできることはあります。どんな挑戦でもそうですが、まずは少しずつ始めてみることが大事です。デジタル分野での理解と安定性を高めるために、地に足をつけて基礎から学んでみましょう。しっかりとした知識を身に付けることで、情報漏洩やマルウェア攻撃、オンライン詐欺に対しての恐怖心を減らすことができます。ここではプライバシーを守るための7つの方法をご紹介します。 オンライン上でプライバシーを守る7つの方法 1. 複数の防御対策を導入する ペアレンタルコントロール(保護者による制限)やウイルス対策ソフトは、家族間のデジタルライフにおけるあらゆる年齢やパターンを網羅しており、以下はその理由です。 もし、ネットサーフィンをするのが好きなシニア世代の方が不適切なコンテンツに遭遇するのが嫌な場合、ペアレンタルコントロールは迷惑なものをブロックしてくれます。 フィルタリングソフト(条件検索機能)はPCをきれいな状態に保ち、ウイルスやマルウェアから保護します。 もし、オンラインショッピングの制限やソーシャルメディア内での個人情報の非公開、フェイクニュースの共有などに悩んでいるシニア世代の方の場合、ペアレンタルコントロールを使用することで不適切なサイトをブロックしてくれます。 2.パスワードを更新して保存しておく 定期的にパスワードを更新するということは、オンライン上のプライバシーを保護する点においてとても重要です。ただし、唯一の問題点は全てのパスワードを記憶しておくのは大変ということです。そこで、パスワードを変更するリスクは避けたいので、パスワードマネージャー(PM)の導入を考えてみてはいかがでしょうか?(パスワードマネージャーが付いているパッケージソフトを探しましょう)。パスワードマネージャーは、お気に入りのサイトやアプリにログインする際のユーザー名とパスワード情報を記憶し、パスワードを覚える必要がなくなるので、セキュリティ対策という意味でも頻繁に気軽にパスワードを変更できるようになります。 3.2段階認証(2FA)を使用する 2FAって一見、難しそうと思うかもしれませんがご安心ください。2FAを使用すると、アカウントにログインする前に、ログインしているのが本人であることを確認するためにもう1段階の確認が必要になります。もし、このプライバシー機能がある場合は、必ず設定するようにしましょう。一般的に2FAの手順は、スマートフォンのアプリで生成されるコードなので特に難しいものではありません。もし試したい場合は、GoogleやFacebookなどお気に入りのアプリの設定から2FAオプションを探して、設定をオンにしてみてください。 4.ソフトウェアのアップデートはすぐに実行する ソフトウェアのアップデートは、強力なパスワードと並んで、個人情報の漏洩や詐欺に対する最も有効な防御策でしょう。ソフトウェアのアップデート(煩わしいポップアップ通知ではあるが、プライバシーを守るためには必要不可欠)を実行することは、IoTデバイス、PC、電話、そしてこれらに接続されているソーシャルメディア、銀行、ヘルスケアポータルの安全を確保するためには欠かせません。 5.VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用する シニア世代の方々が強力なプライバシー保護と心を平和に保つためにはVPNが必要です。VPNは、クレジットカードや個人情報を安全なネットワーク内に格納することで、犯罪者の目に留まらないように遠ざけることができるので、セキュリティ対策の中でも最も重要な要素を兼ね備えているといえるでしょう。...