2016年のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックが盛況のもと閉会し、いよいよ、2020年に向けた動きが本格化しました。本大会までの準備期間にも多数のイベントが行われ、外国人の訪日も含めて、人やモノの移動がますます増加していきます。交流が増えれば、商取引もそれだけ増え、スムーズな決済手段がこれまで以上に求められることに。その課題を解決するべく、業界や国では、安定して使えるキャッシュレス決済の仕組みづくりが進められています。特に普及率の高いクレジットカード決済は、さらなる安心・安全を守る取り組みが求められています。インターネットショッピングを中心に、その近未来と、いまから始められる自衛手段についてまとめました。
さて、クレジットカードの不正利用の被害は、約6割がECサイトで起きたものとみられています。そのため上で見た実行計画では、EC加盟店(ショッピングサイト)にも、安心にクレジットカード決済できる対策を求めています。基本は、決済時の本人認証手続きを増やすこと、カード裏面の3桁のセキュリティーコードを使用するなど、なりすまし防止策を義務づけていく方針です。
もちろん、私たち1人ひとりの消費者が身を守ることも大切です。特にインターネット上の詐欺は、手口も複雑化しているので注意したいところです。そこでインターネットショッピングにおける、自衛のポイントを挙げてみます。今日から意識できることばかりですので、これを参考に、改めて見直してみてはいかがでしょうか。
怪しいサイトは利用しない
日本語が不自然であるなど、不審なサイトは要注意です。
決済画面では、SSL(暗号化技術)に対応しているかチェック
ブラウザのURL欄に「鍵」のマークがあれば対応しています。
「特定商取引法に基づく表記」をチェック
信頼できるショップの多くには、連絡先や所在地、支払い方法などがしっかり記載されています。
後日の支払い明細も必ずチェックする
利用の記録をメモしておき、後日、照らし合わせて確認しましょう。