Loading...

このニュースが嘘である可能性は?

 

ニュース報道を装って、虚偽の情報を広めるフェイクニュース(偽ニュース)。近年、世界的な社会問題となっています。フェイクニュースで頭が痛いのは、センセーショナルな内容や、大げさな見出しなどによって、人目を引いてしまうこと。そして世論が誘導され、選挙結果を左右するなど、実社会に影響をもたらしてしまう……と心配されています。ほとんどのフェイクニュースはインパクトが強いので、一部の研究では「正しい情報よりも早くネット上で広まってしまう」との指摘もあります。嘘にだまされてしまったり、友達に拡散してしまったりしないために、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。今回は、その方法を考えてみましょう。

情報の海に広がる「フェイク」の世界

 

「●●●事件は政府の陰謀!」「△△△を食べるとがんが治る!?」ネットやSNSで、センセーショナルな見出しを目にする機会が増えていないでしょうか。そうした場合──もしくはそこまでオーバーなものではないとしても──今見ている記事や動画が事実無根であったり、政治や民族の対立をあおろうとする悪意あるものだったりするかもしれません。

もちろん事実に反するような情報は、昔からたくさんありました。噂話や誤報、また風刺を真に受けて恥をかいた経験は誰でもあること。デマやプロパガンダが歴史を動かしたこともあります。それでも、ネット社会が急速に大きくなった今の状況は、過去のどんな時代とも似ていないといえるでしょう。人は退屈なニュースより、面白い記事に目を引かれるもの。一般人が情報を発信しやすいネット社会では、フェイクニュースも一気に広がって行きます。過激な記事を連発するフェイクニュースサイトが、従来の「退屈な」マスメディア以上にシェア数を伸ばしているケースもみられます。

なぜフェイクニュースを流すのかといえば、広告収入目当てのアクセス稼ぎもあれば、自分勝手な主張を広めたり、目立ったりしたいという運営者も。さらには国際的な思惑をもつ情報工作に用いられるケースもあるといわれています。実際にフェイクニュースで政治や社会の風向きが変わった。そう思われる実例が既にあります。例えば2014年、ロシアのウクライナ介入時の情報工作として、また2016年のアメリカ大統領選や、英国のEU離脱を決めた国民投票の選挙結果にも、フェイクニュースが影響を及ぼしたと指摘されているのです。

日本国内でもフェイクニュースは他人事ではありません。キュレーションサイトにおける医療関連記事や、過激な意見ばかり並ぶまとめサイトなど、情報の信頼性が問われる炎上トラブルが繰り返し起こっています。情報伝達のあり方が、大きく変わっているのは間違いありません。ネットのトレンドの変化に合わせて、今後もフェイクニュースはさまざまな姿で私たちの前に現れるでしょう。例えばAIやディープラーニング(深層学習)を悪用した「ディープフェイク」。動画に写った人物の顔を別人に変え、ハリウッドスターの偽のポルノ動画や、トランプ米大統領の偽の演説動画を、何者かがネットに投稿した事例があります。

見抜く目を持つ意識が大切

 

現在、世界各地でフェイクニュース対策が急がれています。EU当局から民間まで、フェイクニュースを見分けるプロジェクトが多数立ち上がり、フェイクニュースを法規制する国も登場。これまで大きな拡散経路となっていたFacebookも、対策に力を入れることを発表しています。しかしどのようにすれば、大量のニュースのなかからフェイクニュースだけを取り出せるのかは、これからの課題というところです。それにフェイクニュースサイトを1つ閉鎖に追い込んでも、また別のサイトに移動するだけで、いたちごっこが当面続くでしょう。ユーザーとしては、しっかりとしたリテラシーを持つよう意識して、1つひとつのニュースに丁寧に接することが大切です。ポイントを下記にまとめてみたので、参考にしてみてください。

記事の信頼性を考えるためのポイント

違和感に敏感になる

「おかしいな」と疑問を感じたら、一度立ち止まって、信頼できる記事なのか冷静に考えてみましょう。

見出しの過激さに注意を払う

センセーショナルなタイトルの記事は、必要がない人までクリックさせようとしているのかもしれません。

記事の内容を吟味する

過激な表現や攻撃的な言葉、飛躍した論調がみられるなら、信頼性が低い記事といえます。また出典元がしっかりした機関なのか、ジョークサイトや架空の人物ではないかなど、情報ソースをチェックしましょう。

他のメディアの記事を読んでみる

同じ事柄を扱った記事でも、他のメディアと事実関係が食い違うなら嘘が含まれている可能性があります。

掲載しているサイトの評判をチェックする

ネット検索してみると、フェイクサイトや信頼性の低いサイトとして有名かもしれません。

同じ記事を共有しているアカウントを見る

同じ文言の投稿者が多数いるようならbotが拡散しているのかもしれません。