突然パソコンに現れる“偽”の警告
パソコンを使っていると、“セキュリティソフトのようなアプリケーション”が起動し、「このパソコンはウイルスに感染しています」「今すぐに対策を!」などと警告を発することがあります。もしも、インストールした覚えがなかったら、そのソフトは“偽セキュリティソフト”かもしれません。偽セキュリティソフトは多くの場合、マルウェアを検出したかのように装いますが、実際には、パソコンをスキャンすることはありません。嘘の警告であなたを脅すことで、“有料版”を買わせてお金やクレジットカード番号をだまし取ろうとしています。
なぜ、このような偽セキュリティソフトを、気付かれずにインストールしてしまったのでしょうか。特に多いのは「ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃」という手口によるものです。ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃とは、WEBサイトを訪れたユーザーの同意を得ずに、勝手にプログラムをダウンロードさせ、さらに実行までさせることをいいます。一般ユーザーにとっては、意図せずにインストールされてしまうため、いつインストールされたのか自覚がないのが特徴です。
また、「このパソコンは保護されていません」のような虚偽の文言によって脅威をあおり、その対策に有用なソフトであるかのように装って、偽セキュリティソフトのダウンロードを誘うケースもあります。