外出先でもっと安全に使うコツ
ノートパソコンはカフェや旅行先、仕事の外回りなどに持ち出すことが多いもの。外出時にはどんなリスクがあり、安全に使うためには、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。パソコンを使うときのことを考えると、メールやデータの共有も、SNSやオンラインサービスの利用も、ほとんどの用途がインターネット接続を前提とするようになっています。まずは、自宅にいるときも外出中も、基本的なインターネットの安全対策ができているか改めてチェック。「怪しいリンクや添付ファイルを開かない」「セキュリティソフトをインストールし有効にしておく」「OSやアプリケーション、セキュリティソフトを最新版にする」「パスワードの使い回しをしない」といった対策を見直しましょう。
特に外出先でインターネットに接続するとき、注意したいのが、通信回線そのものの安全性です。保護されていない通信は、技術の知識があれば簡単に傍受することが可能です。特に誰でも接続できるフリーのWi-Fiアクセススポットは、セキュリティが甘いものも少なくありません。見ず知らずの人と無防備なネットワークでつながってしまい、盗聴やデータ漏えいの危険にさらされてしまいます。社外秘の情報送信、オンラインバンキング、クレジットカード情報、個人情報の入力などは、自衛のために外出中は控えるのが望ましいでしょう。しかし実際のところ、それらの情報に全く触れずにオンラインサービスを利用するのは難しくなっています。そこで安全性の高い通信を確立できる「VPN通信」といった信頼性のあるサービスを使うことがおすすめでしょう(VPNについてはMcAfee Blogで解説しています)。
そして外出中の危険は、ネットの外にも。仕事やSNSに熱中している隙に、肩越しにサイバー犯罪者が画面を盗み見ている可能性があります。見られた内容によっては、銀行口座に不正アクセスされたり、犯罪行為のおとりに仕立てられたり、機密情報が流出することもあるでしょう。不特定多数がいる場所で、大事な情報を扱うのなら、細心の注意が必要です。パソコンを置いて席を外さないといけない場合には、一時的に画面をロックしておく方法もあります。Windows10の場合は、画面左下の窓のマークから開くスタートメニューから、ユーザーのアイコンをクリック。すると「サインアウト」と並んで「ロック」の選択肢があります。ロック画面にしておけば、次にパスワードを入力するまで、作業中の画面を見ることができません。