楽しいはずのSNS、炎上につながることも
学生がスマートフォンで撮った悪ふざけの写真を、SNSに投稿したことが予想外の反響を呼び、学校やアルバイト先に苦情が殺到し、退学や休学を余儀なくされる。店員が有名人の来店など顧客のプライベート情報をSNSに書き込んだことで解雇される。ここ数年で、そんな炎上が数多く起こっています。特にスマートフォンでは、写真の撮影から投稿までその場で手軽に行うことができます。SNSでは世界の人びとと手軽につながることができる反面、SNSに登録・投稿する内容は、まさに個人情報の固まりとなっています。ひとたび炎上すると、実名も含めたさまざまなプライバシーが世界中に流出してしまいます。
しかも炎上による不利益は、トラブルが発生したその時だけではありません。SNS上の行動は、インターネットの半永久的に記録が残ってしまいます。就職や転職の際、人事担当者があなたの名前で検索したところ、未成年時の飲酒・喫煙や悪ふざけ写真、炎上の記録が出てきたら、どのように思うでしょうか。人生の分かれ目で心証を損なうことがないよう、日ごろの振る舞いには気をつけなければなりません。
実際に起こった炎上トラブル その原因は
非常識な行動や悪ふざけ
アルバイト店員が、商品を使って悪ふざけしている写真を共有したり、来店した有名人のプライバシーを暴露するなどして炎上。勤めていた店舗の閉店につながったケースもあり、決して悪ふざけでは済みません。
極端な発言
政治的な発言や思想・信条に関わるものなど、きわどい発信内容は賛否両論を招き、誹謗中傷を受けるリスクがあります。誤解を招く言葉にならないように、投稿する前に見直しましょう。
いわれのない悪意
たとえ自分に落ち度がなくても、なかには挑発的なコメントを繰り返すユーザーもいます。また、ネット上でつきまとう「ネットストーカー」の被害があるのもSNSのマイナス面といえます。